糖尿病
糖尿病は、高血糖が持続することで全身のさまざまな臓器に合併症を引き起こす可能性がある重要な疾患です。この病気の最大の特徴は、様々な合併症が発生するリスクが高まることにあります。
糖尿病の三大合併症
- 1.糖尿病神経障害
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高血糖状態が長く続くと神経が障害され、痛みや感覚の低下をきたし、重症な場合には下肢の切断のリスクにもなります。
- 2.糖尿病性網膜症
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眼の網膜が障害されることで、視力の低下や失明のリスクが高まります。
- 3.糖尿病性腎症
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糖尿病による高血糖が神経を損傷し、痛みや感覚の低下、場合によっては下肢の切断が必要になることもあります。
これらの合併症は、糖尿病が進行するにつれて発生しやすくなります。
その他の合併症
糖尿病は、動脈硬化を促進することで、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、閉塞性下肢動脈硬化症などの心血管疾患のリスクを高めます。また、がん、認知症、骨粗しょう症など、糖尿病とは直接関連しないと思われがちな疾患の発生リスクも上昇します。
糖尿病の診療
糖尿病の診療においては、血糖の管理だけでなく、合併症の早期発見と予防が重要です。これには、腎臓や肝臓の機能検査、眼科検査、動脈硬化関連の検査などが含まれます。これらの検査を定期的に受けることで、合併症のリスクを把握し、早期に対処することが可能になります。
糖尿病は、適切な治療とライフスタイルの調整により管理することができます。定期的な医療機関でのチェックと、日常生活における健康的な選択が、病気の進行を遅らせ、合併症を防ぐ鍵となります。
「糖尿病専門医」による診察
糖尿病の診療においては、初期段階の適切な対応が非常に重要です。糖尿病、またはその疑いがある場合には、正しい知識を持ち、将来にわたる注意点や治療の継続性を理解することが必要です。糖尿病専門医は、これらの情報を患者さんにわかりやすく伝える役割を担っています。
糖尿病専門医の役割
- 1.初期診断の重要性
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健康診断で「糖尿病」や「境界型」の診断を受けた際は、早めに糖尿病専門医に相談することが推奨されます。初期段階での適切な診療が、病気の進行を遅らせることにつながります。
- 2.血糖値以外への配慮
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糖尿病専門医は、血糖値の管理だけでなく、目や腎臓などの合併症への対応にも専門的な知識を持っています。糖尿病による合併症が発生した場合には、専門的かつ集中的な治療を行うことが可能です。
- 3.全身への目配りと連携
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糖尿病患者は様々な病気を併発しやすいため、糖尿病専門医は全身の状態に注意を払います。必要に応じて、他の専門医や施設への迅速な紹介も行います。
糖尿病は早期発見と適切な治療が重要です。当院の糖尿病専門医による診療は、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧なケアを提供し、病気の進行を防ぎます。もし糖尿病やその疑いがある場合は、安心して当院にご相談ください。
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